たゆたう詩声 | ナノ



小人



一言も言わない私は貴方の言葉を期待する
外した瞬間に自分の感情を押しつける
子供のような欲望が心の中に住み着いて
泣けや喚けや叱られるように指し図
躾だって最後には飽きがくるのです

指先で触れる手の温もり
離したくないからわざと強く握る
幸せすぎる私の今を
神様はどうやって意地悪するの

変わらないで其処にいてよ
留まらず進む時間は淋しく
全てを思い出に変えていくけど
私の心を本棚にしまわないで
ずっと手許に居させて


不安にさせることで愛情を試す
悪魔な私は苦し紛れにやりかえす
天使に見える周りの風景は
まるでモノクロの世界に居るようで
他人行儀でつたない敬語を繰り返す

目を瞑ってても其処にいる
貴方をいつでも想っているわ
幸せすぎる今の私を
神様はどうやって意地悪するの

変わらないで其処にいてよ
留まらず進む時間は淋しく
全てを思い出に変えていくけど
私の心を本棚にしまわないで
ずっと手許に居させて


感情が負担になってないか
不満をこぼせば重りが増える
心にも限界があるのだから
私が貴方を永遠愛しくても
後者はそうとは限らない


どうして苦しいのか
どうして哀しいのか
どうして悔しいのか

貴方に開いてみせられない

好奇心だらけの子供でも
嫌われる恐さはわかってる



2010.07.25



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