たゆたう詩声 | ナノ
解明不能
小さな理想が少しズレ瞳が潤んだ
チクリと刺さった針は抜けない
大きなトゲより小さなトゲ
歪み始めた理想は現実に変わる
僕は弱くないよなんて口に出せば
余計に弱さを強調させてるよう
涙を流したことなんてないけど
誰かの言葉が苦しめたことはある
ねえ 聞こえてるのかな
僕の 声は届いてるかな
ねえ 捕まえてるはずなのに
僕の 手にはおさまらないよ
そうキミが
広い世界の中に居たのは
たった一人のキミ
冷たい風に吹かれる世界に居た
僕を救い上げてくれたのだから
雨の音も聞こえない
風なんて吹いてない
悪魔のように微笑んで
僕の傷口を指で弄くり
痛み歪む唇を舌先で舐める
此処が天国か地獄か
いつ解るのだろうか
2009.05.01
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