たゆたう詩声 | ナノ
ふるぅつ
真っ赤なリンゴのような恋をしました
意地悪く甘さの無いキミはレモンかな
たまにはイチゴにもなってみたりして
アタシを上手く誘惑するのよ
叩いてみてもスイカの見分け方は知らない
いっそのコト 皮をむいたバナナにして
心の中の愛をたんまりと味わってよ
ブドウみたいに数は豊富なんだから
それはそれは繋がって離れない
コタツとミカンのような当たり前な関係で
いつでも傍になきゃいけないの
毛むくじゃらでトゲがあるキウイに負けず
アタシもトゲだらけな面倒なモモ
皮をむくのがうっとうしくたって
最後まで頑張りたくなる味でしょう
繋がっていたらサクランボにも化けるわ
高級感あるメロンにも負けないぐらい
お金にはかえられないのものが
そこには確かにあったの
ナイフなんかじゃ切られない
スイカみたいな実(こころ)は みんなを
羨ましがらせる愛が詰まってる
2008.03.12
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