たゆたう詩声 | ナノ



恋々



冷たい風に吹かれながら 僕は
ヒラヒラと終わり見えず宙を舞う葉
地面にたどり着く前に
白いじゅうたんに落とされる
まぶしい太陽に目を細めた 君
まっさらな雪を踏みしめながら
振り返ったりはしないのに
足跡はいつも意地悪に残してく

素直になれないまま 僕ら背中あわせ
泣き顔を見せてくれない 君を
ただ愛しく…愛しく想うだけ

不器用な君の姿を 嫌ったり出来ない
優しく手を差しのべてくれた日を
忘れられない僕なのだから
苦しみは一つしかない
君が居なくなってしまったときだけ



2007.12.05



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