たゆたう詩声 | ナノ



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時をただ刻む部屋 独りで息を潜めて
何を思い悩んで 淋しげに笑うのか
本当は笑いたくもないのに
我慢しては 独りで涙するのか
自分で自分は殺せずに 滴伝い

殺意芽生えた貴方が 狂いし愛を
私に押し付けて 眠らせたいのね
それは現実で事実は 早々と済ませて
私を殺めたいのなら 眠る間に
愛する彼の優しい夢を 見ながら
夜空にパッと消えて 逝きたいの

貴方が私を眠らせても 手に入らない
私の心は昔に遠い昔に 離れていった
愛する彼の元に生きて 死ぬ事は無い
二度と口に出来ない言葉を 彼に囁けず
明日を忘れたまま 気づかれぬまま
朽ちる 消える 忘れられる

同じではないのよ 決して同じではない
交わらない一本線 私の糸は切れる



2007.11.22



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