たゆたう詩声 | ナノ



guilty



どちらかが堕ちるのを待ち詫びて
冷たい牢獄に縛り付ける
二度と世界を知られないように
目隠しをして 唇重ね合わせて
生き長らえさせて貰いましょう
寂光の部屋で愛を語りましょう

浮つくことを忘れて 足枷に微笑んで
心には鎖を繋いで
求める指先は この手に繋がる

火照った頬に触れながら
アナタに心を侵されて行く
捧げた身には 印を与えて
誰かが触れたらお仕置きを

そっと抱き締める その手だけが
この眠りから醒めさせてくれる

アナタは王子様なんかじゃない
罪な人でしかないのよ
壊れた心を踏みつけながら
平然と知らぬ顔で引き寄せる

消えてしまいそうな紛い物の恋は
知られない世界に放置したまま
愛に変えて



2007.11.20



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