目が覚める。
カーテンから差し込む光、鳥のさえずり。
天気はどうやら快晴。
隣にはまだ、すうすうと寝息をたてている恋人。
普段のきつい印象を与える目は閉じられ、開けばひねくれたことしか言わない唇は薄く開き寝息をたてる。
眠っているときは子供のようで。
安心しきった顔に、頬が緩む。
唇を指でつつき、身体を起こす。

自分が、彼より早く起きるなんて思っていなかった。
彼は普段自分より遅く寝て、自分より早く起きる。
寝顔をみられたくないという風に。
どれだけ疲れていても、彼が俺より先に寝ることも、後に起きることもなかった。

そんな彼―――花宮が、俺の隣でぐっすりと眠っている。
寝顔を見せてくれている。
その愛しさといったらもう。

花宮が安心して俺の傍で眠っている、その事実に優越感を覚える。

ずっと手に入れたかった、恋い焦がれていたものが、今自分の横にいる。
これ以上の幸せはもうないのだろうというぐらい、幸せだった。


朝食の支度でもしてやろう、そう思いベッドから出ようとした。
しかし、自分よりも少し小さい手が、服の裾を掴んだため、立ち上がれなかった。

「おはよう、花宮」
「・・・いま、なんじ」
「8時だ。起きるか?」
「・・・やだ」
「なら寝ておけ」

頭を撫でてやると、花宮はへにゃり、と笑う。
可愛すぎる。
これがあの悪童だと誰が思うだろうか。

「・・・きよしは?」
「俺?朝食の支度をしようかと」
「しなくていいから、」

一緒に、寝て?

上目遣いで、首を傾げて、眠そうにしている花宮。

これはいろいろアウトだと思う。
なんとか堪えた俺を誰か褒めてくれ。
よく堪えた俺の理性。

じゃあ寝るか、と布団に潜り込むと、寒いのか花宮が抱きついてくる。
とても可愛い。
可愛すぎる。

「きよし、おやすみ」
「ああ、おやすみ」

額にキスを一つ落とし、抱き寄せる。
花宮はまた寝息をたて始める。


幸せだなあ。

ぽつりと呟いて、俺も目を閉じた。


自分好みの林檎さん
(かわいい君に夢中なんです)


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hpy!の弥深様への相互お礼文です。
花宮がかわいくて仕方がない木吉の幸せ木花というリクにそえていますかねこれ・・・
普段よりお砂糖多めです。返品可ですはい
相互ありがとうございます!

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