ねた

** 瀬戸くんと古橋さん 2
「せーとー」
「なに古橋」
「暇だ。構え」
「珍しいじゃん何花宮にでもフラれた?」
「…今花宮は関係ないだろう」
「あーうんごめんね」
「許す」
「ありがと。で、なんかあったの?」
「何もないぞ。暇なだけだ」
「そんな顔して?」
「どんな顔だ」
「泣きそうな顔」
「…してない」
「してるよ」

***

「なあ古橋」
「なんだ」
「古橋」
「だからどうした瀬戸」
「康次郎」
「…!?」
「あ、驚いてる」
「いきなり名前で呼ぶな」
「花宮には呼ばれてるじゃん」
「お前も呼ばれているだろう」
「康次郎も名前で呼んでいいんだぜ」
「丁重にお断りしよう」
「ちえー」
「馬鹿が」

**

「いっそ首輪でもつけて飼いてえ」
「物騒だな」
「そんぐらい愛してるってことだ」
「お前の愛は重い」
「受け入れてくんねえの?」
「お前の重い愛を受けられるのは俺ぐらいだろう」
「言うねえ」
「ふん」
「そんなとこも可愛いぜ」
「…眼科に行くことを勧める」
「正常だが」
「何処がだ」




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