泳ぐように朝を過ごす
枯れないままでいて
寂しさが匂い立つ頃


君の欠陥を宝石で彩った

誰かが僕に救いを見出すまで

もっと滑らかにさよならしたいね


偽りの詩を好む
着飾った後悔
爽やかな毒
君の好きだった春を取り戻す
ぼくは鏡のせかい
淡い記憶によく似合う唇

もうすぐ色が憑く


やわらかく泣きたい

まだ冷えたままの嘘

宝石の香りをもつ朝

僕とあなたの穏やかな沈黙

ずっと向こうでうねる僕



同じ密度でしか愛せない
この火照りがいつかの僕らを満たすなら

潔く星になる
よく鳴くのが僕
作為的失礼メモリアル
塗りつぶしたままの生活

膿んだ愛をみて
あなたには窮屈な花束でしょう


knock on wodan

flower is wake


もう傷むばかりの銀幕で
夜半に吐いた熱を君に刷り込む

花びらの贖罪
明日もじょうずな汚れ役

飾り気のないお月さま
歪な生き様
おだやかなおまじない
少女のための夜咄
夜を嘆いても星がうたうことはない



夜はまだ遠くに在る

君の匂いのする地獄へ

はためく恋をあざわらって





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