指先で合わせる辻褄
枯れた花なら自由
静寂は毒より効く
三拍子で躍る心臓

スコッチと白い鯨
棘に触れない距離で愛せたら
嗄れた恋が

ただ優しく泣けたら良い
上手に描いた夜半とパラム
正しい円のなかで生きる
せかいの隅にわたあめ
蝶が流れつくあの日
ここに確かに燻る愛のこと
細い指が惑う

せなか舐めて
悔しけりゃ咲えよ
勿いものねだり
抒情とララバイ
玩具箱には仕舞えない
あのこを食べてしまう前に


正しい皮を剥いだ恋
夜更かしで叶える静謐
その鼓動には期待しないよ
ほつれた運命は星に流れておしまい
夜と星の隙間で泣いていた


あの灯りを頼りに巡る春
お嬢ちゃんに好かれても
その滑らかな声で僕を撫でて

鏡越しに伝う春情
ぱしゃん、ちくり







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