- ぼくの噛み癖を君にあげる
そのこころを仕舞う前に
うわずみの愛は無味
名シーンは君の嗚咽と
お澄ましな私で死ねるように
きみがてぐせで結う花束
フリルスカートが埋める静寂
ベティと色のない頬
幸せを模した夜半に
枯れないままでいて
解れはじめが君の食べ頃
弱くはなかった
孤独な雀は海を渡れる
ユニコーンは縮みました
その横顔の愛おしさといったら
君のうなじに未練はないけど
緩やかに紡ぐ嫉妬
シャングリラをリボンで飾って
恋は二人の間をさまようだけ甘い
穴だらけの口説き文句
睫毛が遮った夜空に
記憶からすくう花筏
のろうだけのひと
とっておきにはなれない
惨めに亡いてよ
青く見える
君が染み込んだテディーベア
世界が繊細だといいね
とおいのがいいの
隅っこで反芻したモノローグ
ぼくら溶け合うのがお似合い
鏡合わせで心もつれるまで
ろまんすに死すとわらう
月に縋るスケープゴートへ
吐息に結ったあの子のベール
もう恋を語るのはやめた
ぼくの涙は君の綿飴
震える夜に抱けたなら
天の川でブランチする子
翳ったまま僕らショーケース
僕らは足音だけで愛を語れた
朽ちた頃になら愛せるかもね
あの雲の先で死にたい
ぼくの頬はおいしいよ
短く揃えた爪の上で夢をみる
お砂糖に似た戯れ事
星屑をあつめて春はおしまい