アクマイザー

レベル判定


『Q.●に当てはまる文字を入れよ』
という問いのあとに書かれていた言葉は、『はだか●●●ん』という日本語だった。
カノンにその紙切れを見せられたアイオロスは、何だという顔をしながらも、すぐに「はだかいっかん」と書いてカノンに返す。
カノンは、それはそれは大きなため息をついた。

「…わかった、この話題はお前に振るのやめとくわ」
「どういうことだ。何か間違っていたか」
「いや、お前もサガと一緒で中身はお子様だもんな」
「サガの話なのか」

言い争っていると、巨蟹宮へ向かう通り抜けのためにデスマスクがやってきた。カノンが同じように紙を差し出すと、デスマスクの回答は「はだかえぷろん」であった。

「やっぱりデスマスクの方が話がわかる」
「オイオイ何の話だよ」

怪訝な顔をするデスマスクと納得顔のカノンの横で、アイオロスが「はだかえぷろんとは何だ」と尋ねている。

「いや、こないだタナトスとサガの離宮でさ、ニンフが洗濯物をしまってたんだよ。そうしたらエプロンを下着の引き出しに入れていやがるんだ。おかしいだろ!?」

デスマスクは遠い目で「そんな生々しい話題を振ってくんな」と言い捨てて去り、アイオロスは二たび「はだかえぷろんというのは何だ」と尋ねてカノンに頭をぐりぐりされた。

(2011/4/6)


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