アクマイザー

エプロン2


結婚祝いとしてヒュプノスからプレゼントされた純白のフリルエプロンは、一応捨てられることなく大事にとってある。料理用ではないので汚れる事も無く(別の用途では汚れたが)タンスの肥やし状態だ。
紙婚式を迎え、ふとその存在を思い出したサガは、久しぶりに義兄弟からのプレゼントを利用してみようと思い立った。
しかし、1年前と同じようにそのまま利用するのは恥ずかしく、芸もないような気がする。さりとてこのままタンスの肥やしにし続けるのも、折角用意をしてくれたヒュプノスに申し訳ないような気もする。
サガは考えた挙句、それを風呂場の着替え用脱衣籠へと入れた。


「何故オレの着替え籠にエプロンが畳んで置いてあるのだ」
風呂上りのタナトスが尋ねたのでサガは律儀に答えた。
「今度は貴方が着てみれば良いと思って」
サガなりに真面目に考えたプレゼント利用法だというのに、タナトスが一瞬でそのエプロンを破り捨てようとする気配があったため、慌ててサガはそのエプロンを奪取し、仕方なくまたタンスの奥へと仕舞い込んだ

(2010/4/1)


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