アクマイザー

JUNK2006-2007


◆未成年飲酒不可

クリスマスに限らず、黄金聖闘士の集まるイベントにおいて、ひとりお酒を飲ませてもらえない14歳のアイオロスは不満でした。
守護星にケンタウロスを持つだけあり、彼はお酒が大好きです。
「私の肉体年齢は18才なのだし、良いのではないだろうか」
と言ってみたのですが、サガにあっさり
「精神年齢が14歳だからね」
と、たしなめられる始末です。精神年齢基準とは納得がいきません。普通は肉体年齢準拠ではないでしょうか。そこで、
「アルコールと薬物に関する欧州学校調査(European School Survey Project on Alcohol & Drugs, ESPAD)によると、ギリシアでは15〜16才の学生の95%が1回は飲酒を経験しているんだぞ」
などと抵抗してみたのですが、サガがニッコリ笑って目の前に腰をおろしたので、慌てて謝りました。人間電算機の異名を持つサガ相手にデータ合戦をしても勝てるわけありません。それに、どう言い訳しても違法は違法です。
また、聞くところによると、この美人の双子座(兄)は説教が大好きらしく、機会あれば何時間でも諭すらしいのです。それも近しい相手になればなるほど手厳しい模様です(情報元カノン)。
サガとの会話は大好きですが、退屈な説教よりは行き過ぎた友情について語り合いたい年頃のアイオロスでした。

アイオロスはお酒以上にサガが大好きだったので、発想を逆転させて、こうサガに頼んでみました。
「お酒で酔わせてくれないというのなら、サガが代わりに俺を酔わせてはくれないか?」
思わぬ反撃に虚を突かれたのか、はるか年上の双子座が僅かに顔を赤くしました。これはいけそうです。
このまま口車に乗せてしまおうと言葉を紡ぎかけた途端、アイオリアがやってきて
「サケもサガも大人になってから」
などと標語のような事を言いつつ、サガを持って行ってしまいました。横からカノンが
「大人になっても駄目だがな」
と突っ込んできます。

出戻り英雄は、弟たちが妙に大らかさに欠けて育った事を嘆きつつ、(絶対に教皇になって強権を使いまくり、サガを補佐にして1日中話しまくってやる。デートもしてやる)と決意したのでした。

まだ思考回路が少年なので、強権の方向が伽に向かうことはなく平和です。

2006/12/27

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