JUNK2006-2007
◆嘆きのフィンガーファイブ
「黄金聖闘士たちの力を結集すれば、太陽の光を作り出すことも不可能ではないのだ」
嘆きの壁を前にした黄金聖闘士たちは、老師の言葉に頷いた。
現在この場にいるのは、戦いをくぐり抜けてきた五人。
これまでの幾多の戦いは、黄金聖闘士十二人のうち半数以上の命を奪っていた。
自分たちは、死んでいった仲間たちの想いも背負ってここに立っている。壁などに手をこまねいているわけにはいかない。そう誰もが思っていた。
「命をひとつにしてぶつければ…!」
各自それぞれがライブラの武器を受け取り、壁に向かって構えを取る。
「光あれ!」
…しかし壁には傷ひとつ付かない。
ミロ、アイオリア、童虎、ムウ、そしてシャカ。
このメンバーで心がひとつにまとまるわけがなかった。
2006/12/12
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