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話も順調に進んだところで、学園長が私たちへ向けて口を開いた。
「話も纏まったところでYOU達お昼に行って来てチョーダイ!」
時計を見れば少しお昼から時間はずれているもののお腹は減っているので立ち上がる私たち。
蘭丸さんが学園長へ向けて声を掛けた。
「おい、親父。別に学園の外で食って来てもいいか?」
「大丈夫デース!」
ヘラヘラと笑いながら頷く学園長。
嶺二さんが私の肩を掴んだと思うと私の後ろへ回り込んで後ろからグイグイと押してきた。
「ランランあのお店でいいんだよね!」
「おう」
「んじゃあ、やよいちゃんレッツゴー!」
蘭丸さんの声を聞くなりそう声を上げて扉をくぐり抜ける私と嶺二さん。
後ろからは無表情を保つ美風さんと、不機嫌そうな表情のカミュさんが並んでいる。
蘭丸さんが私たちの隣へ肩を並べると私の頭に手を乗せた。
「これから行く店は誰にも言うんじゃねえぞ」
「分かりました」
蘭丸さんは私の返事に満足そうに笑った。
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