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早くもやって来た翌日の朝10時。

私は学園長の部屋の扉を軽くノックしてドアを開けた。

「失礼します」

ヘコリとその場で頭を下げれば扉の向こうにいる学園長が私を中に入るように指示して、私もその指示に従う。

「では、早速ですがYOUの作曲した曲を聞かせて下サーイ!」

中に入るなり大袈裟に腕を広げながらそう言ってきた学園長。

私はその言葉に予め用意してあったCDをCDプレイヤーに挿入した。

そして、流れ始めた私の作った曲。

蘭丸さんも嶺二さんも美風さんもカミュさんも静かにその曲を聴き、学園長も至って真面目な表情でその場に鎮座している。

音楽が流れ終わったと思うとその場に沈黙が走った。

私は少し不安になり周りを見渡せばこちらを見る皆さんの瞳。

「......まぁ、いいんじゃない?」

その時、真っ先に口を開いたのは意外なことに美風さん。

彼は無表情ながらに周りにも目を配り同意を求めてくれた。

「......みんなはどうなの?」

コテンと首を傾けて一人ひとりに尋ねる彼。

「......まぁ、何だ。お前にしては頑張ったんじゃねえか」

「凄い凄い!流石はやよいちゃん!!」

「ふん、悪くは無い」

「だってさ」

私は皆さんの意見を聞いてくれた美風さんに頭を下げ、最後の難所である学園長に目を向けた。

「......Ms.桃井」

突然呼ばれた名に私は息を飲みながら返事をする。

「......は、はい」

そして、緊張して固まる私を気にせず真面目だった表情を一転させ、笑顔になった先生はいった。

「 ベリベリグッド!YOUに任せて良かったデース!!」

バシバシと私の肩を叩く先生と、そんな私と先生を見て呆れながらも口元を緩める先輩達。

私はその場にいる皆さんへ向けて言った。

「ありがとうございます!!」

彼らは私の言葉に静かに頷き次の予定の話などに移った。


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