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試合観戦翌日の朝、私達はみんなでハルちゃんの席を囲んで話していた。

すると、椅子の背もたれに顎を置きながら声を上げたのは一十木くん。

「どうしよう、次の試合本当に楽しみなんだけど!」

キラキラとした笑顔でそういいつつ足をばたつかせる彼。

そんな彼を見かねた松林くんと聖川くんが口を開いた。

「おとやんそれより勉強しろよ〜!」

「もう少しの我慢だ」

「えー!!」

わーわー楽しそうにはしゃぐ三人。

私は背後にいた四ノ宮くんへ声を掛けた。

「四ノ宮くんは、次の試合で誠凛が勝てると思う?」

突然の私の問いに、四ノ宮くん何の迷いもなく顎に手を当てながら告げる。

「うーん、どうでしょうねぇ?僕としてはこのまま勝ち進めて欲しいのですが……」

ふふふと微笑むその姿は本当に嬉しそうで心からそう思っているのが伺える。

四ノ宮くんが私の目を見て質問を返してきた。

「やよいちゃんはどうなんですか?」

「私もね、勝って欲しいかな?」

目の前の四ノ宮くんが満足げに笑った気がした。



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