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車に全員が乗り込んだ所で車は出発した。

途中、赤信号に運悪く引っかかった所で日向先生は顔を少しだけこちらに向けて笑いながら問うた。

「で、バスケの試合の感想はどうだ?」

途端に瞳を輝かせたのは一十木くんと翔くんの二人。

二人はキラキラとした笑顔で先生に今日の試合の感想を告げていく。

「それでね、キセキの世代がなんと3人もいたんだ!」

「次の試合にも出るからそいつ合わせたら四人だな!!」

女子の井戸端会議のようにわーわーはしゃぐ二人とそれを遠目に眺め続ける私達。

日向先生が翔くんの頭に手を置くとポンポンと落ち着かせるように叩いた。

「よしよし、そうか。お前たちが楽しめたならそれでいい。で、次の試合も行くのか?」

思わぬ言葉に「うーん」と唸り出した先程まではしゃいでいた二人。

彼らは私達の方を振り返って首を傾ける。

「どうする?」

私達もそう聞かれれば互いに顔を見合わせて目でコンタクトを取る。

そして、意見が纏まったところで一ノ瀬くんがゆったりと口を開いた。

「まぁ、ここまで来たら私達も気になりますし行くのには賛成ですよ」

「おっしゃ!!」

その場に翔くんの嬉しそうな声が響いた。



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