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ぼちぼち帰ろうかとみんなで話をまとめていると、翔くんの携帯に一本の電話が入った。

そして、電話を片手に翔くんがこちらを見ながら口を開く。

「なぁ、ちょうど日向先生がこの辺での仕事終わったらしいからこんな雨の中で帰すのはあれだから迎え寄越すって言ってるぜ」

私と周りはパチクリと瞬きをその場でして、その言葉に苦笑ながら頷いた。

「あ、うん。お願いします」

何だかんだで雨は弱まってきたもののまだ完璧には止んでいない。

私達はいそいそと荷物を纏めて席を立つ。

すると、後ろから突然肩に置かれた手。

肩に手を置いたのはいつの間にかこちらへ来ていた黒子くんだった。

「どうしたの?」

訳が分からずにそう言えばポケットの中から何かを取り出す彼。

彼はポケットから出した携帯を掲げて頬を掻いた。

「あの、良ければメアドと電話番号の交換を……」

「ああね、いいよ」

私は黒子くんに見せられる彼の電話番号を登録して、その後彼のメアドを登録。

彼も私と同じように電話番号とメアドを携帯に登録する。

お店の入口から一十木くんの声がした。

「あっ、やよい!先生来たよ!!」

「分かった!またね、黒子くん!!」

「はい」

私はお店の入口を潜ってみんなが次々乗っていく車へと急いだ。




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