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昔のあいつは、あんな言葉を言うような女だっただろうか。

俺は新しい高校の友人達と戯れる桃井やよいを見詰めながら多くの疑問を思い浮かべる。

『私は所詮換えの聞く存在なのです』

『……私が居なくなっても何ともなかったでしょ?』

簡単にあの言葉を考えてみれば、あいつの姉である桃井には換えはないが自分の換えは存在する言っていることになる。

そして、何よりも最後の言葉だ。

確かに、あいつが部活を辞めても他のマネージャーがいたからこれという程困ることはなかった。

けれど、確かにあいつが消えて部活の活気は消えた。

だからこそ俺達は交互にでも奴を引き戻そうと奮闘していたのだ。

そうこう考えていると、目の前に座っていた黒子が重々しく口を開いた。

「何故、やよいさんはあんなことを……」

俺は桃井から視線を黒子に向けて首を振るう。

「……それが分かれば苦労はしないのだよ」

途端、火神がそんな俺達を見ながら桃井を見て首を傾げた。

「なんつーかさ、あいつ卑屈過ぎないか?」

俺達をキセキの3人は顔を見合わせる。

「確かにそうかも知れないッスね。でも、俺達への態度とか見てると何となく俺達が何かしたのかも知れないッスからね……」

「恐らくはそうだと思います。僕はまだ許されてる方だと思いますがキセキと桃井さんに至っては大幅に扱いが何と言うか……」

「……どうにかなればいいのだかな」

目の前の二人は俺の言葉に同意するように溜息をついた。



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