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試合終わり、お腹が減った私達は帰り道にあるお好み焼き屋さんに来ていた。

席順的には私の隣に葉瑠ちゃんで、前に一十木くんと一ノ瀬くんだ。

一十木くんが返しを両手にお好み焼きをひっくり返そうとする。

「よし、ひっくり返すよ!」

掛け声と同時にひっくり返されたお好み焼き。

入口の扉が開いた。

「すいません、2人大丈夫ッス……か?」

入って来たのは黄瀬で、私と目が合うなり瞳を輝かせてこちらにやって来る。

「やよいっち!奇遇ッスね!!」

「……そうだね」

そこからは黄瀬がベラベラと話して、隣の葉瑠ちゃんの機嫌が急降下。

一十木くんが苦笑を零しながら黄瀬の肩を叩いてある場所を指差した。

「あのさ、あの人待ってるよ……?」

その先には見事なまでに眉間に皺を寄せる黒髪さん。

黄瀬の顔色が一気に蒼白になった。

「す、すいませんッス!!」

「……人様に迷惑かけてんじゃねえ!!」

途端、ボコボコと黄瀬を蹴るその人とそれを見ながら苦笑を零す早乙女学園組。

私は大きく溜め息を吐いて、一十木くんに頭を下げた。



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