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それから皆で会話を楽しむこと1時間と少し。

いよいよ試合が始まった。

これは決勝リーグをかけた最後の試合で黒子くんも緑間も負けてられないはずだ。

まずは、誠凛ボールからのスタート。

だが、赤髪くんのダンクが緑間によってブロックされてしまった。

そして、緑間がボールを打った。

緑間のボールは一点の狂いもなくゴールに収まり周りがまた声を上げる。

そこで動いたのが彼だ。

物凄い早さでボールをコートの端から端までパスしたのは黒子くん。

赤髪くんがそれを拾ってゴールにダンクした。

「……本当に、嫌になるなぁ」

ボソリと無意識に呟いた言葉に隣の一十木くんがこちらを見た気がした。

けれど、私はそれを無視して試合を眺め続ける。

そして、試合は4点差まで近付いたところまで進んだ。



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