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そして、一十木くん達の前まで行けばこちらに刺さるAクラスの男子の視線。

そんな中、真っ先に口を開いたのは真ん中で苦笑を零浮かべている来栖くんだった。

「えっと、こいつらもやよいのこと名前で呼びたいってよ」

私は4人を見詰めた後、両隣に立つハルちゃん達に目を向けて頷いた。

「あ、うん。どうぞ」

目の前の4人は顔を見合わせて嬉しそうにはにかんだ。

「んじゃ、やよい改めてよろしくな!」

「それでは、やよいちゃん。よろしくお願いしますね〜」

「えっと、よろしく?」

「よろしく頼む」

それぞれと握手を交わした私と彼ら。

私は続けて真後ろにいたハルちゃんとトモちゃんと葉瑠ちゃんの肩を掴んで4人の前に出す。

「はい、私だけじゃなくて皆で名前呼びになりましょう!」

すると、隣にいたトモちゃんがニヤリと笑って前に出た。

「んじゃあ、私は友千香ね!」

「私は葉瑠だからね!」

「えっ、えっと……春歌です」

目の前で先ほどの私のように握手を交わす六人。

隣で来栖くんが私に耳打ちをした。

「お前もちゃんと名前で呼んでやれよな!」

「あ、そっか……」

私は嬉しそうに会話を楽しむみんなを見て口元を緩めた。



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