じゃんけん
・キャラ崩壊以外の何物でもない
・突然始まって突然終わる


N「最初に言っておくよ。ボクはこの勝負でパーを出す」

ベル「えっ!?何だすか教えていいの?負けちゃうよ」

ミスミ「いや、ただの揺動作戦だろ」

ベル「揺動作戦?」

チェレン「つまり、Nがパーを出すと宣言したから、僕はそれに有利なチョキを出そうとする。それを読んでNはグーを出そうとするから、それをさらに読んで僕がパーを出す。さらにそれを読んで、って具合に堂々巡りになるから、結局Nが何を出すかわからないってこと」

アマネ「よくある心理戦よ」

N「やはり、キミ達には通じないみたいだね」

ミスミ「当たり前だろ?けど、その心理戦には乗ってやる」

ベル「じゃあ、ミスミも何だすか教えるの?」

ミスミ「ああ、オレはこれを出す」

ミスミ、薬指と小指だけを曲げたものを出す

N「なんだい、それは?」

ベル「チョキ?」

アマネ「あれは、じゃんけん秘奥義グーチョキパー!」

チェレン「なんだそれは」

アマネ「グー、チョキ、パー全ての要素を兼ね備えるがために、全てに打ち勝つ事が出来る最終奥義よ」

ミスミ「そう。つまり、お前らが何を出そうとも、オレを倒すことは不可能だ」

チェレン「それ、反則じゃ」

N「くっ、流石はミスミ。そんなものを隠し持っていたとはね」

チェレン「君は天才のくせに馬鹿なんだね」

ベル「えっとー、こういう時はどうすればいいんだろ?」

チェレン「どうもしなくていいよ」

アマネ「ミスミ君がその気なら、あたしにも考えがあるわよ」

ミスミ「なに!?」

アマネ「あたしはバリアを出すわ」

チェレン「また妙なものが」

アマネ「何者にも勝つ事は出来ないけれど、何者にも負ける事のない最強の守りの手」

ミスミ「くそっ、その手があったか」

ベル「はいはい、あたしも考えたよー」

チェレン「君もか」

ベル「あたしはかめはめ波を出すよ」

チェレン「もはやじゃんけんじゃない!?」

ミスミ「かめはめ波って出そうと思って出るものなのか!?」

ベル「紙も石も鋏も木っ端微塵だよ」

N「なるほど。つまり、ミスミのグーチョキパーもアマネのバリアも無意味ということか」

ミスミ「まさに最強の手」

アマネ「負けたわ。完敗よ」

ミスミ「勝者はベルで決まりだな」

N「異論はないよ」

ベル「ほんと?えへへ、嬉しいなー」

チェレン「なんだ、この茶番」


ほんとになんだこれ
prev * 216/250 * next
- ナノ -