小人
カトレア「イッシュ地方には小人でも住んでいるのかしら?」
シキミ「小人?小説のネタになりそうですね。そのお話、詳しく聞かせてください」
カトレア「たいしたことではないのだけれど、コク……執事なんていないはずなのに朝起きたら洋服が用意されていたり、夜遅くに別荘に帰るとテーブルの上に食事が置いてあったり。便利だけれど、少し不気味だわ」
シキミ「それは不思議ですね。あの別荘になにか住んでいるんでしょうか?」
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レンブ「なあ、ギーマ」
ギーマ「なにかな?」
レンブ「あの柱の陰からカトレアを見ている男、注意すべきか?」
ギーマ「やめておけ。女性に小人の正体を教えるのは、野暮ってものだぜ」
きっとコクランはカトレアの傍にいる。