凪あす
19話の梅酒を探すちさきの「どうせ大人だし!団地妻だし!」という台詞、そういえば「大人」も「団地妻」もちさきに好意を持つ男(要と狭山)から向けられた言葉なんだなーと。
ちさきにとっては嬉しくないし、なんなら劣等感を刺激される言葉で、だからこそ自虐的に口にするわけですが、そんなちさきに紡が梅酒ではなく梅ジュースを渡して「無理して大人ぶるなよ」と率直に伝える流れがやっぱりいいですよね。
ちさきって幼馴染の中ではまなかや光の幼さもあってお姉さんでいよう大人でいようとしているところがあるけれど、紡の前では取り繕えず大人ではいられなくて、だからこそちさきは紡に甘えられるんだなと。ほんと、あそこのちさき可愛くて好きです。

要にしろ狭山にしろちさきのことが好きだった男は紡以外にもいて、だからこそ余計にちさきが紡を好きになったのは自分のことを好きになってくれたからではなく、紡が紡であったからなんだろうなと感じられます。
まあ、そもそもちさきが紡の前では取り繕えないのは紡がちさきのことを好きになった結果グイグイいくようになったからではありますが。そういう意味では紡がちさきを好きになったからちさきも紡を好きになったと言えなくもないか。卵が先か鶏が先かみたいな話だけど。
個人的に自分のことを好きになってくれたから好きになった、絆された、とかより、その人だからこそ好きになったという方が好みなので、紡ちさはちゃんとお互いにこういうところに惹かれたんだろうなと感じられる描写がたくさんあって好きです。
(2023/08/18)
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