そういえば、紡が自分のやりたいようにやれるのは、割りと一人で完結してるからかなと思ったのですが、どうなんでしょう。
別に孤独とか身勝手ってわけではないけれど(下手するとそういうものに繋がりかねない性質ではあるが)、結構自己完結してることが多いように感じるんですよね。
そういうタイプのキャラをよく好きになるくせにうまく説明できないのであれですが、一人でも平気というか、いいように言えば他人を巻き込まないというか。細かく言うとそれもちょっとニュアンスが違う気がするけれど。
なんだろう、他人に対してああしてほしいこうしてほしいと思うことがあまりないのかな。他人にどう思われるかに無頓着なのも、そういうことの表れでしょうし。

大切なものが少なくて優先順位がはっきりしてるのもあるかな。やりたいようにやる過程で諦めたものや失ったものもあるのだろうけど、そういうのも仕方ないことと割り切ってそうだなと。海のそばにいたいからって、9歳で親元離れたところなんて、とくにそう。
「できることしかできないし、できないことを無理にやろうとしても辛いだけ」ってのも、かなり割り切った考え方ですし。だから、紡は自分のできることには全力を尽くすけれど、逆に言えばできないことはしないんですよね。まなかの人を好きになる心がなくなったからどうにかしたいと光が告げた時の反応とか、とくに顕著ですが。
そのことの是非はひとによって違うだろうけど、そうやって割り切れるから、絶対に諦められないもの、譲れないものを一途に追いかけられるのかなと。だからって、迷いとか葛藤がないわけでもないんだろうけど。