SSS
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朝、というよりも早朝、目が覚めたので少し体でも動かそうかと思い庭へ出てみた。 ちらほらと朝練をする生徒がおり、よくやるな、と思いつつ適当にぶらついていると、中庭の隅でしゃがみ込む見知った顔を見つけて。 「……勘右衛門」 「あ、三郎」 へら、と笑い、やっほーなんて言ってるそいつは、隣の組、五年い組の学級委員長である。 つまり委員会が一緒なのだ。 「珍しいじゃん。朝練なんて」 「早くに目が覚めただけだよ。じゃなかったらこんな朝早くから動くなんて…ありえないね。授業に使う活力がなくなるしな」 「あはは。三郎らしいね」 声を上げて笑い、勘右衛門は立ち上がった。 「まあ、僕は朝練してたわけじゃないけどね」 明るく言う勘右衛門に、三郎は怪訝な表情を向ける。 それを見て笑み大きくしながら勘右衛門は続けて。 「毎朝、猫が来るんだよ。ここ」 正直に言うと、こいつは一体何を言っているのだろうと思った。 当の本人は相変わらず笑っている。 「いつも、一仕事終えたし寝るかーって顔してさ。で、僕はおはようって言うわけだ。でも」 そう言うと、勘右衛門は三郎の顔を見て今度は悪戯っぽく笑う。 それに少しイラッとしながら三郎はその顔を見返して。 「今日は早く行っちゃうからなんでかなーって思ったら、三郎が来たからなんだね」 思わず、はぁ、と抜けた声を出してしまった。 兵助といいこいつといい、い組はよくわからない。忍として優秀なのは確かであるのだが。 「さて、三郎、朝飯行こうぜ」 楽しげに言う勘右衛門に半ば引きずられるように食堂へ向かう。 やれやれ、と、勘右衛門を見つつ、結局これっぽっちも体を動かしていないことに気づいた。 「午後もしっかり動けるな…」 そう呟き、ふわふわと前を歩く友人の隣に笑顔で並んだ。 ――――――――――――――― 三郎は本当は朝弱いです。だから不機嫌です。 勘ちゃんは、いつもと違う環境で三郎に会えたのが新鮮でちょっぴり嬉しいです。 家族で外出したらその先で友達に会った、みたいな。 勘ちゃんのキャラつかむために書いたが…あれ??←
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