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ある日の、放課後の、図書室。
タケマルが何時ものように本を読んでいたとき。
突然背中に誰かがぶつかったような衝撃を受ける。
何があったかと振り向くと…

「うぅ……背中…ふふ……大きい…タケマルちゃんー……」
「………夢霧か……」

タケマルの背中に抱き付いたまま、幸せそうな顔をする、ルイ。どこか寝ぼけているように見えた。
呆れつつも無視して再び読書に戻ろうとするタケマルだったが、

「ちょっとー…タケマルちゃーん……!」

何やら構って欲しいのか、きつく背中に抱きつくルイ。
何時もならば、やはり無視するか、背中から剥すかのどちらかしている筈だが……

「っ!夢霧!テメェ……!」
「むー……んあー…?」

何故かルイの服の胸元が大きく開いて、谷間がちらりと覗いていた
ルイは男装しているが、胸が大きい。しかも普段はさらしで固めてあるのに今はなぜか固められていない。

「うーん……もういっぱいー……」

そんな事も知らないように、ルイはさらに強くタケマルに抱き付いた。
柔らかな胸の感触が背中にあたる。
一部男性にとっては非常に嬉しい状況なのだが、タケマルは流石にたまらず、

「オイ!夢霧!いい加減離れろ!それとさっき何か物、食べたか!?」
「うー……?たべた……たべた……すずらんがもってたくっきー……」
「……永希雅……アイツ……!!」

ぼけーっとした表情でタケマルに抱き付いて離れない。

「うー…タケマルちゃんたべたい……AからB…BからCへ……」
「…………」

何やら危ない事を呟きながらもきつく抱き付く。
結局この状況は偶然にスミオ達が図書室に入って来るまで続いた…

くっつかないでください。移ります、変態が
「うわっ!どうしたのだタケマルさん!!ちょっと羨ましいぞ!!」
「うるせぇ灰葉!!早く背中についてる馬鹿引き離せ!」
「むにゃー……」
つまみ食いには要注意


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