Diary
星に願いを
「ふむ……この笹に短冊を飾るのか……意外に高いな……一番上は……」
「一番上に飾るつもりか……大丈夫か琉望我?」
「大丈夫っ……なのだっ……!私に……できない事は……ないのだ!」
「見栄を張るんじゃない、琉望我……飛び跳ねても一番上には届かないぞ。やはり僕が」
「うるさいぞ祀木ジロウめ」
「痛っ!何故頬を叩く!!」
手助けをしようと思ったのかありすの短冊に手を伸ばそうとした祀木はありすに頬をばちんと叩かれて驚いた様に目を見開いた。
「短冊は一応全員分の短冊飾れたかな……?あぁー疲れたわー……」
「対して働いてねぇくせに疲れたとか言うな夢霧」
「タケマル、たんざくいっぱいつけてたもんね!」
「うるせぇ……まさか短冊飾るのにも影斬が勝負持ち掛けてくるとは思わなかった……どんだけしつこいんだアイツは……」
「確かに影斬の執着力にはたまげたな……ところでタケマルちゃんは短冊になんて書いたんだよ?」
「……は…?いや、テメェはなんて書いたんだ?」
「俺はまぁ、タケマルちゃんやちるよとか……皆とずっと離れないでいれます様にとかさ……ベタすぎるけど……俺言ったから次」
「………いや、………世界……平和……とか……」
「えー……何かタケマルちゃんらしくないし」
「うるせぇ黙ってろ」
「むぎゅ」
何故か顔を背けながらタケマルはルイの顔面を手で後ろの方に押し戻す。
「いたーい……何だよー…タケマルちゃんのけちー……」
口を尖らせながらルイが呟く。そんな所に
『あっ、ルイさん!』
「おっ……アリスか?浴衣似合ってるじゃん!」
『えへへ、ルイさんも似合ってますよ!…そうだルイさん』
そう微笑みながら、アリスが隣にいるタケマルに聞こえない様に、才能を使わずにルイに耳打ちをする。
「……タケマルさんが書いた願い事、ルイさんと同じじゃないですか」
「………へっ?俺別に世界平和とか書いてないけどさ?」
「…?何を言っているんですか?」
「えー……でも確かに俺……!」
腑に落ちない様な表情をしていたルイだが、突然その顔が赤くなり始めた。
『ルイさん、顔赤いですよ?』
「いやいやいやいや!そんな事ないないない!!」
アリスに言われ、ルイは首を振りながら必死に答えた。
「ねーねータケマル!ルイがなんかあわててるよ!」
「………暫くそのままにさせておけ」
―――――――――
ちなみに永希雅家なう。
七夕!いつも通りオチがない!
アリスは恐らくトラウマ克服した後だと思います。
やっぱりついったこもっててすみません……
ちなみに七夕時点でのついったアイコンはハギさんです。
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2011/07/07 (19:27)