決意と戦意 in...mdbk


「最初の頃は、僕が戦う事になるなんて思ってもいませんでした」

 言いながら食納は目の前の彼女を見据える。
 彼女の足下には、傷だらけの白い髪の少女が倒れていた。

「……この力も、事情や原因を知るまでは迷惑としか思わなかったし、毎日不安だった。けど、全部知って、僕は「それ」と向き合って、僕なりに頑張った」

 俯きがちに喉元を押さえる。

「僕だって、いつまでも守られているだけじゃないんです」

 顔を少し上げ、食納はべぇ、と舌を突き出す。


「『言葉使い』が貴女達だけとは、思わないでくださいね」



(食納)




fin...12.06.25


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