彼女の決心 in...mdbk


「あっ、いた……鶴喰さん!」

「っ……なんだ、確か君は都城さんの……」

「はい……えっと、飯塚食納です」

「飯塚……って飯塚先輩の妹さん?」

「はい。あっ、今日の事は王花さんもにぃも知りません。僕自身の意志です」

「あ、そうなんだ……それで、私に何の用だい?」

「はい、実は……――――――」

「…………え? ちょっ、飯塚さん?」

「はい……」

「それって……本気かい?」

「もちろんです」

「ふざけてないよね?」

「当然です」

「…………いや、私だって大人な訳だし、そんな事はしたくはないんだけど……もう一度だけ聞くけど、本気?」

「はい」

「…………」

「…………ダメですか?」

「……いや、君がそう言うなら仕方ないけど……その代わり条件があるよ」

「あ、ありがとうございます! ……それで、条件って?」

「まず、この結果で君がどうなるかは分からない……最悪、「戻れなく」なるかもしれないね……その責任は君自身で負う事だ」

「……はい。それで、もう一つは?」

「あぁ、それだけど……都城さんに追われてる時、匿って欲しいんだ」

「………………」

「………………」

「………………時と場合と、事情によりますね……」






fin...12.06.20


「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -