詐欺師とお狐様 in...交流


これは確か死ぬ前の話。
倭国の山道を歩いていたら、

「そこの旅行くお方さん〜………」

狐っぽい何かがいた。



「ちょっと今黒豹的な子に追いかけられてて大変ピンチなんです〜…」

「ふーん、そうか。じゃあ」

「ちょっちょっちょっそれだけですか!?もしかしたらしなくても私食べられちゃうかもしれないんですけど!?」

「そんなの僕の知った事じゃない。むしろ君を助けたところで面倒事に巻き込まれそうな気がするからね」

「救いはないんですか!!?」

「そうだね……そういえば人語を話す動物は助けると恩返しに何かしてくれるそうだね、君はなにしてくれるかな?金でもくれる?」

「なんかすごいデジャヴです……」

「つべこべ言わずにこのまま食われ死ぬか金払うかどっちか選んでよ」

「でも今お金なんてそんなに持ってないし」

「何?お金がないなら貸してあげようか?前金で倍貰うけど」

「損しかしないしどっちにしろ無理じゃないですかやだー!」

「冗談だよ、四倍にして返して貰うだけさ」

「どっちにしろぼったくり!」

「……君、面白いね」

「………はい?なんですいきなり人の事面白いって舐めてます?私だって神様なんですよ」

「生憎神なんて敬った試しがないものでね……少しだけ気が変わったよ。取りあえず追っ手がこない場所までは案内するから半径二十メートル以内には近付かないで」

「それって近付くなっていうかついていくの無理じゃないです?普通の道ならともかく」

「冗談だよ」


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ぐだってきたから強制終了すまんね…
口調間違ってたらごめんなさいです




fin...12.11.06


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