朱の薔薇 in...VP


私の人生はいつ終わった?……思えば最初から、あの場所に行き着いたときから終わっていたんだろう。
実の親に売られ、奴隷の墓場等と言われている今では名前も思い出したくないあの場所、施設……そこに行き着いて、私はなくなった様なものだ。
唯一その場所で感謝しているのはステラと出会えたの位でそれ以外についてはもう思い出したくもないクソ以下な事ばかりしかなかったっけ。あの変態といい、私に手を差し伸べたアイツだって始終ニヤニヤしてて気持ち悪かったし、本当今でも胸糞悪い……
この話は忘れよう。その後私はその場所にいた副産物でなんとか食いしのいできた。
副産物って言っても物じゃないし、むしろ悪夢の続きというか影響みたいなもので、これのせいで私は今もあの二度と顔も見たくない、見てもその無駄な顔引き裂いて潰して油ぶっかけて火を付けて燃やしたいくらいなアイツの顔を嫌でも思い出してしまう。死ねばいいのに、殺したけど。
話が逸れたけど、別にやましい事はしてないし、年齢さば読んで傭兵やっていっただけ。
本当にそれだけ。でもどこに行ってもそこまで長くいた場所は無い。……あぁ、アルトリアは倍以上程いたかな。
傭兵やってて、何で女なんかがとか何度も飽き腐るほど言われたけど、多分私は、死に場所を探していたんだろう。
早く死にたかったんだろう、ただ自殺する勇気が無くて、誰かに殺してもらえればって、戦場に……
一度その事をアルトリアにいた時世話になった死神とか言われてる半裸に話したら「それはただ逃げてるだけだ」みたいな事言われたっけ……
どっちにしろ、私は臆病だったんだな。両親に反抗できなかった時点で、それは確定していたんだ。

まぁ、今となってはそんな事どうでもいいけど……


せめて今死ぬ前に、目の前の男を一発ぶん殴りたかったな……今じゃもう、無理だけど




fin...12.10.19


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