規則正しい寝息、ベッドの上で丸くなるナッツと…その横に可愛い、
「オレの天使☆」
「何が、オレの天使☆…だ?!」
トリガーを引いた危険物を頭に突きつける人物に、心当たりはありすぎる。
あまりの出来事に、振り向く事すら躊躇われた。
「リボーン?今日が何曜日だか分かってる?」
少し低いトーンで威圧感を出しても、不利な状況は変わらない。
緊迫した空気の中、10分程たっただろうか。
突然雛が寝返りをうつと、いい大人なオレ達も、起こしたかと多少ビクつく。
「ん…ツナヨシ、パパ、大……好、きぃ…」
…か、可愛いっ!!!
可愛いけどっ、ヤバい!!!!!!
背中に伝う冷や汗は尋常じゃない。
「…サイレンサー付きだ、安心しろ」
あ、安心できねぇぇぇぇぇぇぇっっっ
今日は土曜だから、何も悪いことはないハズ!
こっ、これは抜けがけじゃないハズ!!
ファミリー不可侵はまだ、健在のハズ!!!
ベッドの上で動き出した雛は、ゆっくりと起き上がる。
銃を向けられるオレ(だけだと信じたい)に、にぱっと微笑む。
「おはようございます、おじ……リボーンさん」
「た、助かった雛っ!!」
舌打ちと共に下ろされた危険物に、オレの安全は保証された。
その安堵を、全て雛にぶつける。
「さすがオレの天使、がばぁっ」
「やっぱり死ねっ!!!」
「パ、パパぁ〜?!!!」
今日も変わらず
ファミリー
平和な家族です
(リボーンさん、パパ…は?)
(昼まで寝てるほど、眠いんだろ)
(……………?)
(永遠に眠らせてやった)
(!!!?)