「こんなところにいてもいいのか?ザンザスの性格上放置は禁物だと思うがな」
「平気。ありがとうリボーン、あなたも気をつけて」

にっこり笑うと頭を撫でられた。リボーンのこういう所好きだなあ。すると横からウイスキーのボトルが飛んできた、が、当たると思った瞬間私の目の前にはリボーンの胸があった。

「怪我はねぇか」
「、うん、だけどリボーンは」
「大丈夫だ」

心配するな、そう言って立とうとすると僅かに顔を歪めた気がした。でも今は敢えて触れないでおいた。ボトルが当たって大丈夫な訳ない。そしてこんなもの投げてくる奴なんて一人しかいない。

「ザンザス」
「てめぇは俺の‘恋人’、違うか?」
「そうだけどこんな、」

そう言うとザンザスは一瞬戸惑った表情をしたがそれも束の間、気付いたときは私はワインまみれになっていた。無理矢理手を引かれてバルコニーに出ると胸に落ちたワインを舐め取られる。突然のことに思わず声が漏れる私に支配欲を満たされたのか、深い口付けをするもんだから息があがる。

「お前は俺のだ」

チリッとデコルテに痛みを覚える。そう言って戻ろうとするザンザスに待って、と近付くと振り払われる。何も構えてなかった私はバルコニーの冷たい床に投げ出される。

どうやら今日の仕事はこれで終わりらしい。といっても会場に戻れるような格好じゃないのでそそくさと会場をでるとリボーンが待っていた。

「俺の家に来い」
「え」
「その格好は見るに堪えないぞ」
「お構いなく。迎えを呼ぶから」
「……来い」
「何わがまま言ってるの、」
「さっき貸し、あったよな?」

この年下わがまま男は頭の回転が早い分、面倒くささも人一倍すごい。











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