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引き抜かれると、排泄感に似た感覚がして、ぞくぞくとする。
ギリギリまで引き抜かれて、一気に再び沈められる。
ぱちゅんという粘着質な音が響いた気がするが、それよりも自分の嬌声の方が大きくてよく分からない。
初めからガツガツと穿つように腰を前後されて、ひっきりなしに声がでる。
下肢全体がジンジンと快楽を訴えている。
先走りがジワリともれて下に落ちる感触がする。
「糸引いてるな。」
先っぽを指の腹で撫でられて、腰が跳ねる。
百目鬼に中を拓らかれて、興奮してるってちゃんと気が付いている。
けれど、過ぎる刺激に体が逃げようと頭の側にずれる。
肩を押さえつけられて、首の根元を噛まれる。
「好きにしていいんだろ?」
耳元で百目鬼が言う。
それでようやく、まずいと思った。
暴かれてしまう。無理矢理に官能を引き出されてしまうかもしれない事への根源的な恐怖。
「あ、やぁっ……。」
言い返そうとした言葉は、意味をなさず不格好な喘ぎ声になる。
奥をぐりぐりと擦られると、声が止められない。
ギリギリまで引き抜いた時に前立腺を擦られる時も、甲高い声を上げてしまう。
まずい。何が駄目なのかも分からないけれど、駄目だ。
尻の中だけでどうにもならない快楽で体が受け止めきれない。
頭の中が精液を出すことでいっぱいになる。
ただ、気持ちよくなってイキたい。
イカせて欲しい。
後ろだけじゃ、まだ達することができない。
ばちゅばちゅと音を立てながら、中を穿たれる。
喘ぎ声を上げる。
はあはあ、という百目鬼の息遣いが聞こえる。
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