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「はぁっ、んぅ……。」

中を確認された際に、変な声が出る部分があった。
それはまだ快楽と呼べるほど確かな感覚ではない。

中にそういう部分があることは男同士のセックスの方法を調べている時に知った。
するごとに感度が増すようなことが書いてあったサイトを思い出してベッドの上をおもわずずり上がってしまう。

「中うねってるな。」

感動するように百目鬼に言われる。
まずい。何がといわれると自分の方が弱い事を認めるみたいで言葉にしたくないが、まずい。

「もう、入れても――」
「さすがに解さないと入らないだろ。」

かぶせる様に百目鬼に言われてすぐに腰骨を押さえつけられる。
今更逃げを打とうとしている体に気が付かれてるのだ。

排泄感に似た感覚と、立ち上がってカウパーをだらだらこぼしてるちんこの奥をゴリゴリされてるみたいな感覚が交互に来る。

不安にも近いけれど、何かに縋りつきたい気分になるのはそれだけじゃない。

体をよじるたびにぶるぶるとはねている起立を百目鬼が触る。
両方同時にされると多分、駄目だ。おかしくなる。

やり返したいのに、体はビクビクと震えるばかりだし、鼻にかかった様な声ばかりが上がってしまう。

「可愛い。」

うっとりと囁かれて、驚く。
滑稽の間違いではないのか。

「ずっと、頭の中でこうしたいって思ってた。」

実物は妄想よりエロいから堪らない。百目鬼は言う。

「俺は、もうちょっとスマートにできると思ってた。
……やぁっ〜。」

ゴリゴリと浅い箇所にある部分をされて声が上ずる。

「ここ。自分でしてみた?」

撫でられるたびに快楽が大きくなる気がする。
一度その場所を撫でられるたびに意識してしまう。

「してない。」

自分で確認してたら、誘ってない。
こんな、自分が自分でなくなるような快感が伴うのであれば、自分から誘わなかったかもしれない。

指がもう一本増やされて圧迫感が増す。
その感覚を紛らわせようとしてくれたのだろうか、ちんこをしごく手が早まって頭の中がぐちゃぐちゃになる。
じっさいぐちゃぐちゃという音が頭にやけに響く。

百目鬼の太くて男らしい指が俺の中を探ってるのかと思うとたまらない気持ちになる。

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