無意識の貴方へ、きゅーん
【無意識の貴方へ、きゅーん】
あ、と声を上げたクラトスが、唐突に聞いてくる。
「そういえばユアン、マーテルが最近頻りに『はらーだいっぽんしめじのかさすぴっだるのえだこおりのえんこうせき』とか何とか言っているのだが、なんのことか解るか?」
「……はあ?」
知らない単語の羅列にユアンは面倒そうに首を傾げる。と──
「うん?」
「!」
釣られたように、同じ方向へ首を傾げたクラトスへ、
「……ユアン?」
「──し、知ったことか!」
ユアンは乱雑に怒鳴って、慌てて目を逸らしたのだった。
[終]
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後書き
ユアン気持ち悪っ(´∀`)ニヤニヤ
父さんはちょっと天然なところがあるといい。
ユアンはクラトスの何気ない行動にきゅんきゅんしているといい。
二人の知らなさそうな単語の羅列を、となんでもいいから適当に考えたら、マーテルさんがゲーマーになってしまった。しかも重度の。ごめんよ、マーテルさん。