刀身に映る。
【刀身に映る。】
色の白い手が、腰に下げられた剣の鞘を押さえた。右手が伸びて、下げられた柄頭を撫でるように辿る。滑らぬようにきっちり布の巻かれた柄を緩く握って、次いで手首に力が込められる。微かな鞘走りの音と共に、磨かれて一点の曇りもない白い刃が姿を現した。抜きはなった瞬間に、硬質な金属音が周囲に響く。僅かに青みがかって見える刀身は真っ直ぐに伸びた諸刃であった。
*今(10/06/12)書いている文章の没部分。
剣を抜く父さんです。
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