フィッシュ・オア・チキン？

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【フィッシュ・オア・チキン？】


「お、居た居た。クラトス」
「ロイド」
「なあ、今晩の食事当番リーガルなんだけどさ。リーガルが皆に何食いたいか聞いてこいって。クラトスは何食いたい？」
「お前は」
「ん？」
「お前はビーフが好きだったな」
「あ？　ああ、そうだけど」
「ならば、牛を使った肉料理あたりがいいのではないか」
「俺の希望ならもうリーガルに却下されたよ。俺に合わせてたら栄養バランス崩れるから駄目だってさ」
「……そうか」
「ていうか、クラトスあんまり食事に手えつけてねえだろ。リーガル気にしてたぜ」
「……」
「なあ、なんか食いたいもんないのかよ。好物とかさ」
「それは、聞き出してこいとでも言われたか？」
「う、まあ、そんなとこかな」
「好物、か」
「牛より豚がいいとかさ」
「……」
「豚カツよりチキンカツがいいとかさ」
「……食べたいのか」
「おう！」
「ならそう伝えてきなさい」
「おっしゃ、わかった！」
「あまり走ると転ぶぞ、気をつけて行きなさい」
「んじゃあ、晩飯出来たら呼びにくるからなー！」
「ああ、解った」
「ぬあーー！　リーガルウウウウウ！！」
「……若いな（消化器官的な意味で）」




＊ロイド君若いなあ、みたいな話。