疲れによる体温低下は深刻だと思う。
【疲れによる体温低下は深刻だと思う。】
ことり、音を立てて置かれた皿からは温かい湯気が出ていた。わずかに甘いような香りに思わず唾を飲み下した。
「……なんだこれは」
「今日は流石に疲れているだろうと思ってな」
夕食の残りで作ったのだ。
言葉に、ユアンは目を見張り、思わず立ったままのクラトスを見上げた。
「私に、か」
「食べないのなら片付けるが」
「いや、貰おう」
皿の横へ置かれていた木のスプーンを手にとって、器を引き寄せる。ほんのりと手に伝わる温もりに、どこか心が落ち着くのを感じた。
*ウマーなユアンとクラトス。
なんかこう、思いやってもらえるユアンを書いてみた。
古代大戦頃、なんかこう旅の途中に戦闘で本当に大変だったから今日はおまけ、みたいな話。今日はお前、あれだ。頑張った! みたいな。