テレショップCM・関羽ファンは閲覧禁止編
関羽ファンは閲覧禁止。
惇兄がオカマ臭くても笑って許せる心広いお方のみ、お進み下さい。
上記の注意書きを無視されて不快な思いをなさっても、管理人は一切責任を負えません。
内容は変わっておりません。
拍手御礼(没)。
テレショップCM版。
掃除機の柄を両手で握って悩む夏侯惇。
惇「ううん、困ったわ」
深く溜め息を吐いた所で、悩める主婦の味方張遼、画面左袖から颯爽と登場。
遼「やあ、元讓。何か御困りのようだね」
惇「文遠。掃除機がゴミを吸い過ぎるのよ」
眉根を寄せて掃除機を両手で引き寄せる夏侯惇に、張遼は腕組みをして見せてから。
遼「どれどれ、僕に見せてみな」
と夏侯惇から掃除機を奪う。
遼「おー、元讓。此は駄目だ。僕にはお手上げだよ! 」
張遼、掃除機を全力で放り投げる。
掃除機、放物線を描いて画面の左手へ消える。
惇「どういうこと? 」
遼「あの掃除機はもう寿命さ! 吸引力が強すぎる。ストッパーが利いてないんだよ! 」
惇「でも、掃除機にストッパーなんて有るのかしら? 」
張遼、わざとらしく両手を叩いてから手を腰へ。
遼「有るに決まってるじゃないか! 掃除機が物を吸いすぎるなんて今まで聞いたことあるかい? 無いってことは吸いすぎないように何かしらの制御装置がついてるってことさ! 」
惇「でも、二日前に買ったばかりの掃除機のストッパーがもう壊れるなんて! 」
遼「最近多いんだよね。そういうの! 元讓も気を付けないと」
惇「でも、そんなの見ただけじゃあ解んないわ」
ふてくされたかのように頬を膨らます夏侯惇。
そんな夏侯惇の様子に画面切り替わる。
遼(ナレーション風)「そーんなお困りの貴方にー、これだ! 」
遼(ナレーション風)「その名も、『美髭公』!」
画面元に戻り、『美髭公』を手に張遼中央へ。
そこにはゴミに見立てた紙や釘などが纏めて置いてある。
張遼、その一つへ近寄りパフォーマンスを始める。
遼「スラリと伸びた吸い込み口の周りには、なんと黒くて長い毛がびっしり! ゴミは引っかかるは毛ごと吸い込むはで吸い込みの遅さは間違いなし! 」
『美髭公』、嫌な音を立てて毛ごと紙を吸う。
惇「まあ、本当! 吸い込みが関羽の足ほどにも遅いわ! 」
遼「だろう! 」
惇「ええ、しかもゴミが毛に絡まって取れないわ! 」
遼「そうなんだ! 実はこの毛を濡らして使うとモップ代わりにもなるんだ! 」
惇「そして水ごとゴミを吸い込むのね! 」
遼「水を吸うと壊れちゃうけどね! さあ、この掃除機の凄い所はそれだけじゃあ、ないよ。元讓、壁際のゴミを吸おうにも壁に当たって吸えない! なーんてこと、あるよね? 」
惇「ええ、そういう時は先を外して──」
遼「そんな時に便利なのが、この機能さ! 」
言いながら移動する二人。
壁際に寄ったあと掃除機のスイッチオン!
惇「あっ」
張遼が掃除機を動かすと掃除機の首が上下にスイングする。
遼「この『美髭公』は首を上下にしか振らないんだ! 」
惇「逆に言えば首が回らないってことね! 」
遼「これで壁際や階段の掃除が、楽になるよね! 」
惇「ホント! 関羽の兄者馬鹿を体現するかの様な機能ね! 」
遼「まだまだ、これ位で驚いてちゃあいけないよ、元讓」
惇「えっ、どうして? 」
遼「『美髭公』の最も優れている所は、これさ!」
張遼、グリップ部分に付いているボタンを示す。
惇「なに、これ? 今は無き覚醒印を思わす形をしてるわね」
遼「そうなんだ! 実はこの『美髭公』、覚醒するんだ。押して御覧! 」
惇「やってみる」
思い切ったかのように覚醒ボタンを押す夏侯惇。
『美髭公』、途端に震え始める。
遼「実は『美髭公』には、大事な物を吸い込んだ時の為にリバース機能がついてるんだ! 」
美髭公「ぅげれごぼびちゃげげげえええぉぐげえ゙え゙っっ!!!」
惇「……」
遼「音はオプションさっ!」
惇「……」
遼「注意しないとゲロ塗れにされるから、気を付けて! 」
ナレーション『大損。ゴミを吸わない、只一つの掃除機』
惇「もしもし、孟徳か? 俺もうこの仕事辞めたいんだけど」
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