妄想
*4の続きですぞー。
「なるほど。元譲殿はその猫が私の子だと仰るのですな」
「……」
「そして、こんな真夜中に電話を寄越し、あまつさえ元譲殿の御自宅まで私を呼び付けたのも! その子猫が私の子であるからに違いないからだと、」
「……」
「にゃー」
「まごうことなく私の子であると!」
「……」
「つまり、その子は私と元譲殿の愛の結晶であると!」
「……」
「にゃーん」
「いつの間に産んだのですかな、元譲殿」
「……そろそろいいか?」
「無論! 嫁ぐ覚悟ならば出来ておりますぞ、元譲どn」
「せい」
──ゴシャッ
「ふぎゃっ」
──妄想ダダ漏れなんですけど
「近所迷惑だ。でかい声で騒ぐな」