いつも
※現パロ注意
惇「銭湯なんか久々だな」
遼「私はこれが初めてですな」
惇「大家も、断水工事するならするで何故先に伝えておいてくれんのだ」
遼「それは元譲殿が滅多にアパートに帰ってこられぬからではありませんかな」
惇「……で、なんでお前までいるんだ」
遼「同じアパートの住人故、一番アパートに近い銭湯といえば此処になります」
惇「ほーう、まあいい。とにかく近寄るな、話し掛けるな。俺はこれから身体を洗うんだ、あっち行ってろ、しっしっ!」
遼「はあ」
惇「……(ガシガシ)」
遼「……」
惇「……(ガシガシ)」
遼「……」
惇「……」
遼「……(じいー)」
惇「があああぁぁぁあ!」
遼「……」
惇「何だお前は! 言いたいことがあるなら言え!」
遼「これは奇なことを。元譲殿が私に遠くから黙って見詰めていろとおっしゃったのではありませぬか」
惇「ああそっか! お前耳悪いからそう聞こえたのか!」
遼「ところで元譲殿」
惇「話し掛けるな変態!」
遼「左利きなのですか?」
惇「は? いや俺は右利きだが。何でだ?」
遼「いえ、右腕から洗っておりました故」
惇「……右のほうが洗いやすいからな。癖だ、癖」
遼「癖、そういえばいつも右腕から洗っておりましたなぁ」
惇「ああ」
──いつも右腕から洗いますよね、何で知ってる
惇「……"いつも"?」