■tos | ナノ
明日死ぬかもしれないと思う練習をしている


 命請いを始めた敵を一刀の元に切り捨てて、クラトスは詰めていた息を吐いた。筋肉と骨を断つ感触が、手応えとして未だ残っている。
(あれは私自身だ)
 いつかくる己の姿。無様にも内臓をさらけ出し、だらし無く血を撒き散らして息絶えるその姿は、
(まさしく私)
 人を殺して生きる者の行き着く先。


[幕切]


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