■tos | ナノ
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「ロイド」
「んあ、あれ? クラトス」
「先日神子から聞いたのだが」
「うん」
「あれはやはりメロンではないらしい」
「へ?」
「あれはあくまでも胡瓜の蜂蜜がけであってメロンではないと聞いた」
「……」
「……」
「いや、でも。あれはメロンだってリフィル先生が言ってたし。ゼロスだってあの時先生が、メロンですって言ったら納得してたぜ」
「それは──まあいい。そこでだ」
「うん?」
「メロンを買って来たのだ。食べるか?」
「メロン! 食う!」
「ならば切って来よう」
「おおおーっ! サンキュー、クラトス!」


──数分後


「いや、クラトスこれ」
「メロンだ」
「(これ、どうみても林檎、だよなあ)」
「どうした、ロイド」
「いや、何でも──んーっと。サンキュー、クラトス」
「いや。……どういたしまして」


*古典ギリシャ語では果実一般全てメロンです。特に林檎はメロンです。


「(それにしても、神子がメーロペポーンを好きだと言っていたのは知っているが、メロンも好きだったのだな)」


*メーロペポーンは今で言うメロンです。


[幕切]


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