「早くしろ、遅い」と、俺の前の前の前…つまりかなり先を走る彼女は俺に向かって言ったの。これだから子供は…って感じの眼を向けられた状態で
いや、貴女も俺より少し年上ってだけで子供じゃないですか。…なんて言ったものなら容赦の無い鉄拳が飛んでくる為言葉を紡いだ

現在進行形で、俺が彼女…藍染 マシロさんを追い掛けているこの状況に至った経緯を、少し思い返してみよう



ハヤト「…マ、マシロさんと任務…ッですか…!?」


チトセ「大丈夫?何か物凄く顔が歪んだけど…」



そう、チトセ先生のあの一言が発端で、俺はこの現状にある
しかもだ、チトセ先生の言う任務は俺とマシロさんの二人一組(ツーマンセル)任務

一言言わせてもらったらだよ…虐めか?虐めなのか!?と考えるのが普通だよな!?

マシロさんは、元々は木ノ葉の暗部総隊長だった人だ。で、俺を含む第1班の大先輩に当たる
俺達は数ヶ月前に、暗部へと入隊した。それからカカシ先輩を通して、マシロさんと知り合った

…のは良いんだが、初対面でいきなり顔の事で散々言われたり、第1班と一緒に任務してれば必ず駄目出しするし、顔を合わせりゃ悪態つくし…

いやいや、嫌いな訳ではないよ?寧ろ尊敬してるよ!?だけどね…だけどね!?マシロさんって言う事言う事グサグサと心に突き刺さるんだよ!!
俺のストレスも溜まる!!カカシ先輩の義理の妹といえどもイタチ兄さんの親友といえども限界があるんだよ!!

…なんてとても本人には言えないけどな。言ったもんなら…俺の一生は僅か9年で終わる!!



チトセ「任務内容は"木ノ葉付近に潜伏しているという抜け忍の捕縛"!

うん、頑張ってね!」



「頑張ってね」じゃないですからぁあああああッ!!!!!

あまりにも無茶振り過ぎるッ!!何で俺だけなんだ!!せめてヒカリかトウキを一緒にしてくれよ!!それだけでかなり落ち着けますから!!



マシロ「何一人で百面相してるんだよ。気持ち悪いぞ」


ハヤト「(誰のせいだと思ってんだ…!!)すみませんね…!!」



もう嫌だ。胃がギリギリする

良し、さっさと任務を終わらせて帰る。それでサスケやヒカリ達に癒されたい




2≠4