ピンポーンと、インターホンの音がして、玄関の扉を開けたところ…、目の前にコスプレをしたテツヤと和君と大我がいた。流石大我、発音半端ねぇ
…いや待て!!そうじゃないだろ!!そしてコスプレという言い方はおかしいな!これは仮装だよねどう見ても!ハロウィンの仮装だよね!!此処に欧米文化を色濃く再現している子達がいたよ!!
テツヤは…狼男?なのかな。一応それらしき耳と尻尾と牙が見えるけど…でも俺からしてみたら…うん、可愛いワンコだよ。うん、めっちゃ可愛い。癒される
和君も狼男っぽかった。テツヤとは色違いのお揃いの衣装で決めてたけど。うん、こっちも可愛いよ。そして似合ってるよ
大我はフランケンシュタインなのかな。頭にぶっとい螺子刺してるし。顔に継ぎ接ぎのメイクしてるし。こちらも似合うこと似合うこと、大我身体大きいから違和感仕事してないよ
………で、それより
「な、何か?」
「お菓子だよお菓子ー!今日ハロウィンっしょ斗真!」
「なのでお菓子下さい斗真さん。でないと悪戯しますよ。色々と」
「へっ?」
「黒子お前は自重という言葉を覚えるのだよ」
「へっ!?えっ!真ちゃん!?」
「やっと出て来たのかよ緑間。隠れなくても良いだろ別に」
「…何の躊躇もなく出て行った貴様等の神経が図太いのだよ」
…突然、魔法使いの仮装をした真ちゃんが出て来ました。そして妙にその魔法使いの帽子が似合ってるという。195cmの真ちゃんが魔法使いの格好して違和感ないって…ある意味凄いなオイ
「斗真さん、ところでお菓子は…」
「えぇ…っと、あったかなお菓子。ちょっと探して、」
「ちなみに斗真、ハロウィンで渡すお菓子は渡す奴の手作りって決まってるんだぜ!」
「はいっ!?そ、そうなのか!!?」
「「(いや、別にそんな事ない(のだよ))」」
そ、そうなのか?ハロウィンのお菓子は手作りじゃないと駄目だったのか!?
…そう言われてみれば、昔姉ちゃんがハロウィンだからって事で、お菓子くれた時あったけど………姉ちゃんの手作りパンプキン型クッキーだった。それも、毎年手作りだった…
えぇえええっ!!!どうしよ!!まさかこんな仮装してまで来るなんて思わなかったし、というか来るとすら思わなかったから何も用意してないんだけど!!
「無いんですか?」
「うっ………な、無い…です…っ」
「じゃあ悪戯だな!黒子!」
「はい。それでは斗真さん、こっちに来てください」
「へっ!?あの、ちょっと!?」
「斗真ー、後で俺等にはちゃんと菓子くれよー。手作りじゃなくても良いからよ」
「(…この二人は元々悪戯目的で来たようなものだからな)」
哀れみの視線を送る大我と真ちゃんにツッコミたかったけど!!ぐいぐいとテツヤと和君が引っ張るからツッコミを入れる暇すらない!!
え、俺この後どうなるの?死亡フラグ!?テツヤの眼が凄い爛々と輝いている気がしてならない!!
そして俺は俺の自室へと強制連行されました。…大我と真ちゃん後で覚えてろ…!!
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3≠5